はじめに
2023年から全国各地で開催されている遊戯王の公式エリアイベント、YACS(遊戯王エリアチャンピオンシップ)。マッチ戦かつ3人チーム戦ということで、今まで公認大会や個人主催のCS等で活躍してきた競技層プレイヤーの期待を受けています。
しかし、実はこのイベントではいくつかの特殊なルールが採用されているのをご存じでしょうか?今回は知らないと絶対損するこの特殊なルールについて解説していきます。
基本ルール
KONAMI公式のルールサイトを掲載しておきます。
このイベントは3vs3のチーム戦で、チーム内での勝利数の多いほうをチームの勝利とします。
各個人の勝敗は通常のランキングデュエルのようなマッチ戦でつけ、マッチ勝利数が多いほうがチームとしての勝ちということになります。各個人のマッチの内訳は(デュエルの戦績)はチームの勝敗に影響しません。
予選と決勝トーナメントに分かれており、予選は4回戦ほどのダブルエリミネーション(2回チームの敗北で予選敗退)形式のことが多いようです。
注意点1-個人引き分けが存在する
一見すると「チームの中で勝利が多ければ勝ちなんでしょ?」と思われますが、厄介なのは個人の引き分けが存在するということです。
マッチ戦の中で1勝1負で時間切れになってしまった場合、ランキングデュエルなどでは通常エクストラデュエルを行いマッチの勝敗を決めます。しかし、このイベントではエクストラデュエルは行わず個人としては引き分けとして扱います。
個人引き分けが存在するということはチームの勝敗もつかなくなってしまいそうですが、その扱いは次に述べていきます。
注意点2-チーム引き分けの場合
先に述べた通り個人引き分けが存在するため、チームとして1勝1負1分などの場合には、チームの勝敗がつかなくなってしまいます。この場合、予選と決勝トーナメントで扱いが異なります。
まず予選の場合は「両チーム敗北」として扱われます。引き分けではありません。普通に敗北ですので、ダブルエリミネーションとしても1負としてカウントします。
決勝トーナメントの場合は、あらかじめ決めたチームリーダーどうしによりエクストラデュエルを行い、その勝敗でチームの勝敗を決めます。このエクストラデュエルは一般的なランキングデュエルなどのものと同じルールです。先攻後攻はじゃんけんで決めなおします。
注意点3-エクストラターン
注意点1で書いた通り、このイベントでは個人の勝敗を決めるためのエクストラデュエルというものは行いません。サイドチェンジの途中で時間が来てしまった場合はその時点で終了です。ただ、デュエルの途中で時間切れになってしまった場合はエクストラターンによりそのデュエルの勝敗を決めます。
これはランキングデュエルなどと同じですね。ただ、ランキングデュエルと異なるのは「エクストラターンが1ターンしかない」という点です。これはかなり重要かつ致命的です。
よくあるケースとして、デュエルの先攻展開中に時間切れになってしまう場合。この場合、先攻展開しているプレイヤーは次の相手ターン終了時までにLPを1でも失うとそのデュエルは自動的に負けになります。
つまり相手にバーンやライフ回復をされた時点で負けになります。ファイアボールで負けです。ディアンケトでも負けです。ふわんだりぃずの旅支度を通したら負けです。
もっと致命的なのがピュアリィなど先攻展開でライフポイントを支払う必要のあるテーマです。
(ほかにバーンや回復カードを積んでいない場合)通常の先攻展開をしただけでLPに差ができてしまい、次のターン相手はエンドフェイズを宣言するだけで自動的に負けが決定してしまいます。つまりピュアリィ・マイフレンドやデストルドーなどのカードは実質的に使用できません。
エクストラデュエルを見越して時間調整をしたり、バーンやLP回復などのエクストラデュエル専用のサイドカードの投入を考えたりするレベルで致命的なルールですね。
まとめ
このように、このイベントには数多くの特殊ルールが存在する様です。(2023年9月12日時点ですのでこれから変更される可能性は大いにあります。)特にエクストラターンについてのルールが、構築やデッキの選択を左右するほどの重要な特殊ルールだと思いました。
普段、個人主催のCSやランキングデュエルに慣れている方も、当日になって知らなかった!とならないように注意したいですね。(筆者は知らずに行って、エクストラデュエルでヘビィボーガーのバーン効果を通して負けました…。)
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