🔧仮想マシンとは?
まず前提として、仮想マシン(VM)は、物理的なコンピュータ(サーバー)の中にソフトウェア的に作られた別のコンピュータです。1台の物理マシンで、複数の仮想マシンを同時に動かすことができます。
🤝クラスタリングとは?
クラスタリングとは、複数のサーバーや仮想マシンをグループ化して、一つのシステムのように動作させることです。これにより、以下のような利点があります:
負荷分散:アクセスや計算の処理を複数のVMで分散する
可用性(HA:High Availability):どれか1台が壊れても、他のVMが引き継ぐ
スケーラビリティ:必要に応じて台数を増やして性能アップ
🧩仮想マシンのクラスタリングの例
例えば、VMware vSphereやMicrosoft Hyper-Vなどの仮想化環境では、次のようなクラスタリングができます。
① HAクラスタ(高可用性クラスタ)
- サーバーA・B・CにVMが分散配置
- サーバーAが落ちても、そのVMは自動的にサーバーBやCで再起動される
② DRSクラスタ(負荷分散クラスタ)
- 全体のCPUやメモリの使用状況を監視
- 重たいVMがあると、自動で他のサーバーにVMを移動して負荷を分散
③ フェイルオーバークラスタ
- 1台のVMが落ちたら、待機していた別のVMが自動で起動する(サービスを止めない)
🛠️使うための条件
クラスタリングを使うには、以下が必要です:
- 共有ストレージ(NAS/SAN):全VMがアクセスできる共通ディスク
- クラスタ対応の仮想化ソフトウェア
- 安定したネットワーク接続
💡まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 可用性・スケーラビリティ・負荷分散 |
メリット | 障害対応、自動化、省力化 |
必要なもの | 複数のホスト、共有ストレージ、ネットワーク |
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