はじめに
初心者向けに手札誘発の打ち方を解説していくこのシリーズ。今回は灰流うららと増殖するGを重ね引きしている場合についてです。展開系涙目と言われるうららG重ね引き。なぜこれが強いのか、また最近うらら耐性のあるデッキがなぜ強いのかということを徹底解説していきます。ぜひ考え方の参考になれば幸いです。
投げる順番
まず、特に展開系相手では、大前提として以下のことを頭に入れましょう。
うららGを重ね引きしている場合、うららから打って次のアクションでGを打つのが理想的。
特に最近のデッキでは例外も多いですが、基本的にはこの順番で打つと効果的なことが多いのです。
Gはうららで防がれうる
投げる順番について「指名者を最初の誘発に使わせて、Gを通したいのだから当たり前だ」と思う人もいるかもしれません。その通りなのですが、うららGの場合は他の誘発、例えばヴェーラーGなどとは本質的に異なる点があります。
それは「灰流うららに指名者が当たるとそのターン中相手も灰流うららも使えなくなる」という点です。展開する側からしたら、増殖するGを防げるカードとしては指名者の他に灰流うららも存在します。しかし、指名者を相手の灰流うららに打ってしまっては、そのターン中はもう灰流うららで増殖するGを防ぐことはできなくなってしまいます。
うららから打って次のアクションでGというのを完全に無効にできる手札としては「指名者2枚持ち」しかありません。現状指名者は全部で3枚ですので、それを初手で2枚重ね引きするのはなかなかありません(40枚デッキでも3.7%程度です)。
一方でGから打ってしまうとうららでGを防ぐことができるため、指名者2枚持ちの他にも、「うらら+指名者」という手札でも完全に無効にされてしまいます(40枚デッキでは9.8%まで上がります)。
うらら→指名者→チェーンGは危ない
うららGの場合は最初の誘発に指名者を使わせるということのみならず、そのターン中の相手のうららを無力化するという意味もこめて、うららから投げて次のアクションでGを投げるのが強力です。ここで注意したいのが、うららから投げて「次のアクションでG」ということです。
例えば、ヒーローアライブなどのデッキから特殊召喚するカードが発動されたとき
チェーン1:アライブ
チェーン2:うらら
チェーン3:指名者
チェーン4:G
とはしてはいけないということです。これではチェーン5で相手のうららが飛んできた場合、まだ指名者が適用されていないので、Gが防がれてしまうからです。こういう場合、必ず処理後か次の特殊召喚に合わせてGを発動するようにしましょう。Gのドローが1回分できなくなると思うかもしれませんが、1ドローを優先して無効をもらうリスクよりも、Gを確実に通すことを優先したほうが、展開系対面としては有効です。
例外も多い
少し前のデッキはサーチやリクリート、つまりうららが当たるアクションが初動のことが多かったです。例えば、プランキッズやオルフェゴールやサンダードラゴンや電脳堺や鉄獣戦線など、挙げればきりがないです。こういったデッキにはうららから打って次のアクションでGというのが(今は)かなり有効打になります(これらのデッキが流行っていた当時は抹殺の指名者が3枚だったのでまぁ通りませんでしたが…)。
対して、最近のデッキには初動にうららが通らなかったり、うららの当たりが軽いためにテーマ内カードでうらら1枚くらいなら貫通してしまったりするものも多く存在しています。初動にうららが通らないテーマとしては勇者やセンチュリオン、うららのあたりが軽いテーマとしてはピュアリィなどが挙がります。こういうデッキに対しては、うららから投げてGというのがうまくいきません。そのため、各デッキに合わせた誘発の投げ方が必要になります。
最近のデッキの何が強いのか
上記のようなテーマ内でうららをスルーできるデッキの何が強いのかというと、うららが刺さらないということは同時に最強カードであるGも通りにくくなるという点です。9期10期のテーマならばうららGを防げる手札というのは指名者2枚持ちのわずか3.7%しかありません。
しかし、うららをスルーできるとするとうららGを防げる手札というのはうららか指名者を握っていればいいので50.6%まで上がります。そのため、うららに強い=Gが通りにくいということになるのです。うららに強いデッキは無限泡影やヴェーラーに弱いなんていう場合もありますが、R-ACEやピュアリィなどはそういう無効系にもある程度強く、最近のデッキは本当に隙が少なくなっていると感じます。
まとめ
いかがだったでしょうか?展開系対面のうららG重ね引きの投げ方や、うららが通らないテーマの何が強いのかということ、少しでも参考になれば幸いです。次回以降の記事では手札誘発の他の組み合わせなどについても紹介していきます。
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