はじめに
初心者向けに手札誘発の打ち方や考え方を解説するこのシリーズ。第二弾は増殖するGだけを持っている場合になります。
登場以来ほぼずっと最強カードの座を譲らない増殖するG。通れば実質的なターンスキップをすることができる文句なしの最強カードで、相手の特殊召喚に合わせて適当に打っておけば良いと思いがちですが…実はいろいろと考えることがあります。
今回は後攻で増殖するGのみを持っていた場合、具体的にどんなことに注意して打つタイミングを決めるかについてご紹介します。
スタンバイフェイズ or メインフェイズ
相手ターン中の、スタンバイフェイズに打つメリットとメインフェイズに打つメリットを比較してみます。
スタンバイフェイズ
- ディアベルスターなどチェーンブロックを作らない特殊召喚にも対応できる
- 三選の才をもらわない
メインフェイズ
- 相手の特殊召喚に合わせて打てば必ず1枚はドローできる
- 特に相手がミッドレンジ系の場合、相手のデッキを見てから対面に合わせた打ち方ができる
大きく言うと
「スタンバイフェイズに打つのはドローできない可能性があるが相手の動きを完全に止めることができる」
「メインフェイズに打つのはほぼ確実にドローできるがチェーンブロックを作らない特殊召喚や三選の才などの裏目も存在する」
ということになります。
自分の手札と相談
結論としていつでも必ずどちらのほうが良いということはできません。筆者も絶対どっち!という考えは持っていません。相手のデッキがわかっていない場合、自分の手札とのみ相談してスタンバイフェイズにGを投げるかどうか考えるのですが、ここで考えるポイントとして以下の点が大きいです。
- 確実にドローしたいかどうか
- 三選の才を打たれたらどうか
- チェーンブロックを作らない特殊召喚をされたらどうか
残りの手札を見て、別にドローする必要がないなと思ったらスタンバイフェイズに打ったほうが良いですね。三選の才を打たれてピーピングされたりしたらまずいとなったらスタンバイフェイズに打ったほうが良いですね。また、チェーンブロックを作らない特殊召喚でちょっとだけGの穴を抜けて展開されたくない場合も、スタンバイフェイズに打ったほうが良いですね。
逆に言うとそれ以外はメインフェイズに打ったほうが良いということになります。
相手によってはこちらのターンでもあり?
相手ターンのスタンバイフェイズorメインフェイズという選択肢のほかにも、実は返しの自分のターンに打つという選択肢もあります。これはこちらのターン中に動いてくる対面で有効打になります。例えば、センチュリオンやGPやラビュリンスやエルドリッチやルーンなどです。特に罠系のデッキは相手ターン中での特殊召喚よりこちらのターンでの特殊召喚のほうが多いため、こちらのターンまで待つというのも良い手です。しかも、こちらのターンでGを打てば、たとえ灰流うららや墓穴の指名者が当たっても、こちらも墓穴の指名者や抹殺の指名者ではじくことができるので、そういう札を持っている場合は断然Gが通りやすくなります。しかし、一方で相手ターン中に無効系の妨害を用意されたりするとGが無力になってしまうこともあるので要注意です(無効系をGに当てさせるというの考えもありですね)。
まとめ
これまでの考えを元に、筆者なりの基準を表すと以下のようになります。
相手のデッキが分かっていな場合
- 自分の手札がかなり上振れorかなり下振れの場合スタンバイフェイズにG
- それ以外の場合は相手の特殊召喚に合わせてG
- こちらのターンに動く対面なら自分のターンまで待つのもあり
となります。
1枚もドローする必要のない完璧な手札の場合、あるいは1枚も逃すことなくドローしたい場合もしくは少しでも動いてほしくない場合はスタンバイフェイズに投げ、それ以外の場合はメインフェイズということですね。
それとは独立した考えとして、相手のデッキによっては自分のターンに打つというのもありですね。
最後に
ピュアリィやR-ACEなど速攻魔法で展開したり、罪宝狩りなどドローフェイズに動くデッキも増えてきて、増殖するGの考え方がかなり難しくなってきていると思います。あらかじめ相手のデッキが分かっている場合と分かっていない場合でも、考え方はまるっきり変わってきます。
今回は相手のデッキがわかっておらず、スタンバイフェイズで相手が何も動いてこない場合について、増殖するGの考え方についてまとめてみました。
また、今回は増殖するGのみを引いていた場合についての考えでしたが、手札誘発は複数種類引いていると投げ方が変わってきます。次回以降はそういう複数種類重ね引きの場合についても解説していけたらと思います。
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